「半額キャッシュバック」の割引率を計算してみると・・・

何となくこれはうさんくさいな~と身構えてしまう言葉の一つに、「半額キャッシュバック」というものがあります。よくお店の割引キャンペーンでありますね。先日もうちの近くのパン屋でこのキャンペーンをやっていました。

気を付けなくてはいけないのが、「半額キャッシュバック」と「50%オフ」は違うということ。

money50%オフは、要するにその場で値段が半額になるということですよね。一方、半額キャッシュバックは、
・その場では商品の定価額を支払う
・購入額に応じて、その半額の商品券をもらう
というシステムです。

まず、もらうのが商品券なのがポイント。この商品券はそのお店でしか使うことができないケースがほとんどです。ま、そこで本当に現金を渡してたら「最初から半額にせい」という話なんですが。

あと、商品券の渡し方もミソです。例えば近くのパン屋では、購入金額200円ごとに100円の商品券を渡すシステムでした。つまり、購入金額399円でも商品券は100円分ということです。もっと商品の価格が高い店なら、1万円購入ごとに5000円のキャッシュバックというケースもあります。

そう考えると、割引率はそこまで高くない気が。

<ケース1>
パンを定期的に買っている人の場合

Aさんはパンを毎週450円分買います。1週目、450円を払ってパンを買い、半額キャッシュバックで200円分の商品券をもらいました。2週目、その商品券200円分を使ってパンを購入。残りの250円を現金で払いました。

購入金額900円に対して負担額は700円。割引率は22.2%です。

<ケース2>
満を持して半額キャッシュバックに臨んだ場合

いつも朝食はご飯のBさん。半額キャッシュバックの広告を見て、その時だけパンを食べようと思いました。1週目、パンを600円分購入。商品券を300円もらいます。2週目はその商品券をフルに使ってパン300円分を買いました。現金負担はなしです。

購入金額900円に対して負担額は600円。割引率は33.3%です。

<ケース3>
いろいろと不運が重なった人の場合

何となくエステに興味があったCさん。全身エステの半額キャッシュバック広告を見て、行くことを決意します。エステの額は1万8000円か2万5000円の二択。安い方を選びました。ただ、半額キャッシュバックキャンペーンは1万円ごとに5000円券をもらえる仕組みだったので、現金1万8000円で商品券5000円しかもらえませんでした。エステの効果は今ひとつよく分かりませんでしたが、商品券がもったいないので、また1万8000円のコースを受けます。商品券5000円と現金1万3000円で支払いました。

購入金額3万6000円に対して負担額は3万1000円。割引率は13.9%です。

◆ ◆ ◆

3つのケースを見ていきましたが、最高で33.3%の割引率、場合によっては10%強しか引かれないこともあるんですね。「半額」って文字があるからテンション上がりがちですが、慎重にならないといけません。

あとこのシステム、パンのように価値がそれなりに確立しているものと、エステの初回のように、価値がよく分からないものでは受け止め方が変わると思います。

価値がよく分からないケースで次の商品券をもらってしまうと、「次の機会に買わない」という選択を鈍らせる恐れがあるのです。これ、心理学で「コンコルド効果」と呼ばれています(コンコルドのように全然ダメな結果しか産まないプロジェクトで、途中からみんなダメだと分かっているのに、ある程度これまで予算をつぎ込んでいるため、やめられなくなったことから名付けられた心理効果。「もんじゅ」も同じですね)。

さてさて、だらだら書いてきましたが、要するに半額キャッシュバックは2~3割引くらいで考えればよく、あと2回目も確実に買うか分からないものは慎重になるべきだという話でした。

まあ、何も割り引きをしないよりはいいですし、キャンペーンのインパクトを考えれば素晴らしい企業努力だとは思います。

 

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