昨年の夏ごろから、会社の部署に私、BB兄さん宛てのマンション投資の勧誘電話がかかってくるようになりました。
最近の住宅事情を考えるに(特に高齢者向け住宅の事情と合わせて考えると)、若者のマンション投資なんてうまい話なはずがないだろと思うのですが・・・。それはまた別の機会に書くとして、勧誘の手口が興味深かったのでご紹介します。
これまで3回、マンション投資の電話をかけてきた無礼者はグラン○ァンという会社。電話してきた担当者は毎回異なりました。
<1回戦>
会社の部署に直接電話がかかってきました。「□□(部署名)の○○さんをお願いします」と部署名や苗字も正確でした。ただ、私が外出しているときにタイミング悪く電話しているようで5回ほど出れず。ようやく私が部署にいるときに電話を取ると、「資産運用についてご紹介したいことがあるのですが」と話し始めました。
私がすぐさま「そういうのに興味がないので」と伝えると、「なんでまだ何も話していないのに決められるんですか」と問い詰めてきます。
それまでは、もう少しまともな会社から電話が来たのかと思ってたのですが、このような「強弁」を使う業者に正常なところは一つもないという私のポリシーに基づき、「いや、興味がないので」と連呼して電話を切りました。
会社名をネットで調べてみると、マンション投資の会社であることが分かりました。
<2回戦>
5カ月ほどして、今度は会社の代表番号にかけてきました。前回、5回も電話に出なかったことで「居留守を使った」と思われたのでしょうかね。
ここでは、「消費税が上がるので、対策をしませんか」という話をしてきました。消費税対策で何でマンション投資になるのか意味が分かりませんが、「興味がないです」と丁寧に伝えました。
そうすると、「○○さんは、お金にも興味がないんですか?」と聞いてきます。そういう風に会話の糸口を見つけていくのですね、勧誘業者は。まあ、付き合った女性から「冷たい」と言われなかったことのないほど氷点下の血が流れている私は、即座に「お金に興味がないんです」と答えたのですが。
これで一瞬ひるんだものの、向こうは執拗に話を続けてきます。話すことがないのか「消費税が何パーセントになるか知っていますか」という不思議質問まで。年末で焦っていたのでしょう、すごい早口でまくしたてていました。
で、焦っている彼に対し、氷点下の血が流れている私は「ゆっくりしゃべる作戦」を敢行。もちろんこっちも年末で忙しかったんですよ。だけど円満に諦めてほしくて。消費税が何パーセントになるかという質問にも、「いま、5パーセントですよねぇ。うーんと。5、6、7、8。えーと、何パーセントですか?」みたいなことを超低速で話しました。
で、3回目くらいの「興味がないです(超低速)」を言ったあたりで、ガチャ切りされました・・・。失礼でしょ!
<3回戦>
もうさすがにかかって来ないと思ってたら、来ました。今度も代表番号から内線への転送です。
しかも、衝撃的なことに相手の第一声が「Hello. Mr.○○?」でした。こちらが「あん?」とか言ってると、「ワタシ、日本語ガ上手ジャナクテ」と日本語で話し始めます。
ミドルネーム込みの名前を名乗っていた若い彼、しばらくするとめっちゃネイティブな日本語で話してたので、この英語も本人までつなげるための作戦ですかね。トリッキー過ぎて、まともな会社じゃない感を出すのに十分なのですが。
今回の彼は「とにかく私に『はい』と言わせて階段を登らせていく」作戦を使っていました。
つまり、「日頃の税金が戻ってきたらうれしくないですか」とか「我が社は東京海上日動あんしん生命と業務提携を結んだのですが、なぜ結べたか秘密を知りたくありませんか」など、「はい」と言わせやすい質問をしてペースに巻き込み、そこから「あなた、さっきはいと言ったじゃないですか」と攻撃材料に使うというやり方です。
先述の通り、冷血動物の私は、絶対「はい」と言いません。もう10個くらいの質問に「いいえ」か「ちょっと分かんないですね」で答えたのです。
すると彼は「はい」のハードルをとことん下げたのでしょう。「お金が減るよりも増える方がうれしいですよね、そうですよね」と聞いてきました。うーん、そこからマンション投資につなげるのは長旅だよ・・・。
この「お金が増えた方がうれしいですよね」という質問に対して、私は「あれ、マンション投資を勧めたいんですよね」と返答。「あなたのゴールはこんなに遠いけど大丈夫?」攻撃によって、面食らわせる方法です。
こんなやりとりを3周くらいして、そろそろ私も仕事をしたいと思ったので、「じゃ、切ります」と宣言しました。向こうはどうしても会おうとしてきましたが、「ダメです」の一点張り。最後、彼は「一発ギャグをして、面白かったら会ってください」と言っていました。一発ギャグをそんなことに使うんじゃない!!
BB兄さんのギャグ10連発をよほどお見舞いしてやろうかと思いました。
◆ ◆ ◆
マンション投資の勧誘をするのはいいけど、興味なければすぐに諦めればいいのに。断っているのにしつこく電話をしてくるところがいただけません。罪を憎んで人を憎まずじゃないですけど、勧誘電話をしている人はかわいそうですよ。あんな仕事をさせられていて。どうせ受話器と手をガムテープでぐるぐる巻きにさせられているんだろうなぁ(都市伝説)。これからマンションが供給過多になるから、どの会社も必死なのでしょう。
ちなみにこのグラン○ァンという会社、グーグルで調べてみると勧誘電話の常習犯みたいですね。検索窓に「グラン○ァン 迷惑」って出ちゃうくらい。
で、これを打ち消そうと、こんなおもしろページが作られています。浅はかだなぁ。こういうの、業務命令で作らされるのかな。
まずはこれ(アクセス伸ばしたくないから魚拓を貼ります)。
数々のおもしろタグの中でも「勧誘電話と迷惑電話の圧倒的な違いを見せつけました」とか、センスがすごい。
あとこれもナイス。
迷惑電話じゃないアピールから教科書通りのステマを発動。途中から物件の褒め方がコピペっぽくなるのもニコニコ。
マンション投資の闇の部分は、元不動産営業らしき人が書いたこのブログが詳しいです。ただ、どうもあまのじゃくな方らしく、たまに逆の意味(「マンション経営失敗者」→「マンション経営成功者」)で書いていることがあります。とうことで、4回戦があったらまた報告します。
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